入手したST管スーパーはとりあえず鳴ることがわかった。今回はそのレストアを行うことにした。
交換するコンデンサ。足が短いのはカットしたCRのリードの切れ端をつないで長くした。マスキングテープに貼り付けてハンダ付けするとずれない。後は熱収縮チューブを使ってハンダでつないだ部分を隠すようにした。
5個のペーパーコンデンサをフィルムに交換。リードが差し込みもしくはベタ付けされているのでやりやすかった。アメリカ製のラジオは絡げてあるので外すのが大変。
コンデンサ交換前はトランスの+BタップがAC250V、整流後がDC190Vだった。交換後は+Bタップが257V、整流後がDC220Vにアップした。おそらく6Z-P1のグリッドがプラスになり電流過多で電圧が下がっていたものと思われる。コンデンサ交換後の6Z-P1のカソード電圧は7.5Vで10mA流れていた。
バリコンのゴムが劣化してボロボロになっていた。ステーを外してゴムを取り除く。固まっていて取れないのでニッパーで剥がしながらやったらこんな状態、しかもベトベトするからそこらじゅうにくっついて悲惨なことに。
取り除いたら代わりに小径のゴムブッシングを無理やり押し込んで元通り固定した。
ガリになっているボリュームを交換するために外した。下のに交換する予定だったのだが…。スイッチが1極単投でしかない。
試しに分解して修理することにした。私の場合は分解というより元通り組み立てられず破壊する可能性が高い。接点や抵抗体はフラックスクリーナー(それしかなかった)を吹き付けウエスで拭いてクリーニングした。また摺動子を伸ばして抵抗体にしっかり当たるようにした。
再び組み立てて仮接続してみるとガリが無くなっている。長期的には症状が再発するかもしれないが、その時は新品に交換しよう。
シオヤ無線で買ったダイヤル糸、太さは0.6mmで長さ5mのもの。
ブログは備忘録でもあるので、糸かけ図をマンガで描いてみた。残っていた糸から推定したもので、これが果たして正しいかどうかはわからない。
糸かけはプーリーやダイヤル回転軸にマスキングテープ(黄色)を貼り付けて外れないようにした。
ダイヤル回転軸に巻き付けたダイヤル糸のアップ。3回巻き付けている。
とりあえず端から端まで動いているのでまあ大丈夫かなあ?慣れない作業だから簡単そうに見えても1時間かかっている。
糸かけに使った工具類。ピンセット、ラジオペンチ、ハサミ、ホーザンのソルダーエイドのうちフック、マイナスドライバー、この他にマスキングテープ。
まだレストアするところが残っているが次回。