E130シングルアンプ試作機の出力段にKNFをかけてみた。うまくいけば低域のレベル低下が抑えられるかもしれない。
回路図を上記に示す。OPT2次側の8ΩタップをGNDとし、0ΩタップにカソードCRを介して接続。オーバーオールNFBは16Ωタップから返すようにした。NFB抵抗R12は1.5kΩのまま。
KNFに変更する前の諸特性を上記に示す。
KNFに変更した時の諸特性を上記に示す。変更前の裸利得は25.7dBだったから、KNFは2.4〜2.5dBになるのだろうか。
総合利得は変更前後でほぼ同じ。周波数特性の高域の低下が早くなっている。低域はレベル低下が抑えられるのを期待したのだけど変わらなかった。他の特性はDFがすこし低下した程度で殆ど一緒。
KNFは広い帯域で一定の負帰還特性を得るのが難しいらしい。KNFによる効果は殆ど無し、むしろ副作用のほうが大きいので不採用とする。
E130のプレート電流を測定するためひっくり返ったままのE130シングルアンプ。数日間は電流値が24.5mAでほぼ推移しており、低下傾向がなければ良いのだが。