おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ポータブルラジオを入手

画像

ポータブルでトーク番組を中心に聴けるラジオが欲しかったので、いろいろ検討した結果SONYICF-780を入手した。

 

乾電池を入れたらちゃんと鳴った。ダイヤル選局もスムーズで問題なし。ボリュームはガリがあったがグリグリ回していたら消えた。トーンコントロールにもガリはあったが通常回さない位置なので大丈夫。

 

こういうのを入手したらやっぱり中を見てみたいよね。ついでに掃除もしよう。でもありがちなことに、分解中にプラスチックの爪を折ってしまったりする。

 

画像

6本のネジを外すだけで分解できた。本体基板は爪が2箇所かかっていただけだった。驚いたことに配線が殆ど見あたらない。アンテナやスピーカーは極板を押し付けてあるのみ。スピーカーは2本のネジを外すだけで取れた。

 

画像

基板本体。ダイヤル機構は外すと元に戻せなくなりそうなので止めておいた。プラスチックみたいなタイミングベルトのようなもので指針とバリコンを回している。選局できない、周波数が変わらないといった説明が書かれていたら入手を見合わせたほうが良さそう。

 

画像

基板のパーツが見れないので裏側から予想すると、ICをメインにバーアンテナ・バリコン・ボリュームなどで構成されている。IFTらしきコイルもある。右側はACアダプターで構成されている。バーアンテナにはスペースがあるので、もっと長いものも使えそう。弱電界地域対応か?他はチップ部品が多用されており、これらのパーツがもし壊れていたら修理は難しいかな。

 

画像

スピーカーは8Ω3W。口径は測らなかったけど10cmらしい。DAI-ICHIって日本製かな?

 

画像

スピーカーとグリルの間にはウレタンスポンジが入れられているが劣化している。ピンセットで取り出そうとしたらボロボロ崩れるので掃除機で吸い取った。歯ブラシで隙間に入ったウレタン屑を取り除いた。

 

筐体やグリルは雑巾で拭くだけにした。プラスチックのダイヤルスケールは裏側から印刷されているので、表を極細のコンパウンドで磨いたら傷が消えてピカピカになった。他は刷毛で内部に入り込んだホコリを取り除いた。

 

もとどおり組み立てたら動作しなくなってしまった。再び分解して調べることにする。電源スイッチをテスターで当たったらOKだった。AC100Vで動作させてみたのだがやっぱり鳴らない。後でわかったことだが通称ブタ鼻のソケット部にAC100Vと電池を切り替えるスイッチがあり、ブタ鼻プラグを挿さないと駄目だった。

 

6VのACアダプタで電池の極板をみのむしクリップでつないだら鳴り出した。もとどおり組み立て直して電池を入れたらちゃんと鳴った。どうやらAC100Vと電池を切り替えるスイッチの接触不良だったようだ。

 

画像

キャリングハンドルが付いているが、室内なら裏側に手でつかみやすいように凹みが設けられているので、ちょっとした移動や向きを変える程度ならこれで十分だ。

 

画像

表側から見る限りは綺麗になったかな。AMの音声は穏やかでとても聞き取りやすい。トーンコントロールは一番クリアになるようにしている。FMは低音は出ないもののいかにもラジオらしい音を奏でる。感度は強電界地域の東京だからAMは7局ちゃんと入るしFMはAM放送のように混雑している。

 

電池は単3が4本で無音時の消費電流は5mA程度となっている。そんなに鳴らしっぱなしにしないのでAC100Vで使わなくても良さそう。