+B電源のテストが終わったらGND配線を主にその他の配線を行う。配線は被覆を剥いで撚り線に予備ハンダをしているので手間がかかる。解体した試作機の配線があるから長さがわかって良い。試作機の配線は被覆の末端が広がっていたり、ハンダの付いた撚り線がバラけていたりするので再利用はあまりしないことにしている。
残ったNFB配線、入力シールド線などの配線を行う。NFB配線は試作機のものを流用した。シールド線はハンダゴテで誤って被覆を溶かしたLchのみを交換。シールド線に初段のGND配線をゆるく巻き付けた。初段のグリッド配線を終えたら配線が全て完了。
配線が終わったシャーシ内部。配線が縦横90度になっていると綺麗に見えるのだが、そこまで拘らない。
続いてCRの取り付けをする。休憩を挟んで2時間半くらいかかって全て取り付け完了。バラけやすいところの配線をインシュロックタイで束線する。掃除をした後にAC1次配線をボンドで固定した。これで組み立てが完了したことになる。
再びシャーシ内部。
私にとって真空管アンプを組んでいて一番楽しいのは、真空管を入手してあれこれ構想を練っている時だ。シャーシ加工ははっきり言って苦行だし、組み立ては今までの実績から考えてあと何日で終わるかな、などと考えている。老眼だから目が疲れるし肩が凝って仕方ない。キットを組んで楽しいな、という人には申し訳ないけど。
組み立てていて特にワクワク感があったのは6FM7全段差動プッシュプルアンプ(解体済み)を組んだ時かな。2004年頃に真空管アンプに対する興味が復活した頃。自分で設計したアンプがちゃんと動くのか不安で仕方なかったけど、ちゃんと鳴った時は嬉しかった。ところが台数をこなすうちに組み立てそのものの楽しみが薄れてしまった。ただ入手した真空管からどんな音が出てくるのかは今でも関心がある。