組み立ての完了したE130シングルアンプ本番機の配線チェックを行う。回路図と一致することを確認。今回は配線を引っ張って抜けてこないかどうか調べた。テスターで導通をチェックしていてもハンダ忘れがあってはならない。
問題ないようなので動作確認を行う。電圧増幅管と整流管を挿し、+Bにダミー抵抗をつないで電源をオン。各部の電圧が正常であることを確認。
ダミー抵抗を外し、E130を挿して再び電源をオンしカソード電圧をチェック。13Vになった。問題なし。RCA端子に指を触れ、SP端子のAC電圧が上昇するのを確認。動作一発OKだ。
各部の電圧をチェックして問題なし。 続いて測定器をつないで特性の確認を行う。
利得が試作機より多めだし、周波数特性はすこしカマボコだし、DFも低い。ブログを見たらNFB抵抗を1kΩから1.5kΩに変更したと書いてあった。抵抗値の変更前の特性と比較していたので食い違いがあったのか。
残留ノイズはLchが0.2mVと低くなった。6N1P-VIを抜いてみると20mVになるから、うまい具合にハムの打ち消しが働いているのかもしれない。
周波数特性。低域のレベル低下を抑えたいところだが、OPTのインダクタンスを増やさないといけないのでこの程度で良しとする。もし変更するのなら、現行品ではゼネラルトランスのPMF-7WS-1014が合うのではないか。
クロストーク特性。20Hz〜20kHzでは-71dB以下となっており残留ノイズを測定しているのと同じ。
Lchの歪率特性。1kHzの5%歪みでの出力は3.3Wとなっている。
Rchの歪率特性。1kHzの5%歪みでの出力は3.5Wとなっている。 特性を調べた限りでは問題は無かった。
サイドパネルをボンドで接着してトランスの養生テープを剥がした。これで完成かな?