おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

12A6GTY CSPPアンプ・回路検討その2

前回は電圧増幅段にブートストラップを使用した回路を考えたが、電圧増幅段の電源をかさ上げしてドライブ電圧を確保し、出力段グリッドにプラスバイアスをかける回路を検討してみた。

 

画像

これはFETと3極管の2段増幅で、FETに2SK30ATMを使用するとNFBをかけた時の総合利得が1ケタ台になってしまう。拙アンプの利得は10倍〜15倍程度が多いのでもっと増やしたい。電源は269V+かさ上げ電圧25Vの合計294Vとした。

 

ドライブ電圧は247Vp-pで、5.8Wの出力に必要な240Vp-pをいちおう確保している。

 

画像

FETに2SK117を使用すると利得過剰でソースに抵抗を入れて電流帰還をかけている。ドライブ電圧は245Vp-pとなった。

 

画像

電圧増幅段をFETと3極管のカスコードとしてみた。利得はちょうど良いし、ドライブ電圧は259Vp-pとなった。

 

画像

3段増幅のアンプ部回路はこんなかんじ。初段FET用と出力段グリッドのかさ上げ用に24Vを用意した。かさ上げ用の抵抗はフィッティングが必要。

 

画像

カスコードのアンプ部回路。こっちのほうがシンプルで良さそう。

 

画像

+B電源回路。ヒーター巻線の6.3Vと5Vをつないで倍電圧整流し、かさ上げ電圧を作っている。24Vの電源は+Bからツェナーと抵抗で作るかもしれない。

 

画像

もう1つの6.3Vヒーター巻線で6Vと-C電源を作る。