ヤフオクにて格安で入手したレフティFG-120Fだが、出品者の説明では弦高が12フレット6弦3.2mm、1弦2.2mmとなっていた。他のギターに比べ弾きづらく、理由はよくわからなかったのだが押弦に力が要るようだ。
ネックに曲尺を当ててみるとわずかに順反りとなっている。また6弦1フレットとサウンドホール側のフレットを押さえて12フレットの隙間を見るとわずかに空いている。
トラスロッド調整をしようとヘッドのところにあるカバーを外してみたら独特の形状で六角レンチでは調整できない。専用工具は市販されておらずギター専門店で調整してくださいということのようだ。
安く入手したものだからあまりお金をかけたくない。だからサドルを削って調整することにした。シロートが初めてやるものだし、もし真似して失敗しても責任は取れないのでご了承のほどを。
弦を緩めてブリッジピンを抜く。サドルは何か接着剤のようなもので止められており、瞬間接着剤のはがし液を塗ってそのまま数分置き、ラジオペンチで折らないように慎重に引き上げたら抜けた。接着剤のようなものは、はがし液を繰り返し塗って取り除いた。
はがし液で侵食されなかったからプラスチックではないと思う。友人が言うことにはジュラコンらしいのだが?
サドルの下側を削ってみることにする。どのくらい削れたのかわかるように、サドルに油性ペンで印をつけた。
平ヤスリにサドルを垂直に立てて削った。削る向きを入れ替えながら、なるべく均等に削れるようにした。最初は片手でやっていたが傾いて削れてしまう。そこで、足で平ヤスリを押さえ、両手でサドルをつかんで削ったらうまくいったようだ。但し曲げる力が働くと折れてしまうだろうから注意した。
大体30分くらい削っていただろうか。このへんでいったんはめてみて弦高がどうなったのか確認する。もとどおり弦を張ってみて弦高を確認する。目分量だが6弦で2.8mm、1弦で2.2mmくらいとなった。なぜか1弦の弦高は変わらなかったが、調整前はもっと高かったのかもしれない。
弦のビビリは問題なし。いろいろ弾いてみたが押弦に力があまり必要なくなったような気がする。ヤイリと比べても遜色ない。わずかな弦高の差で弾きやすさが変わるものだと実感した。
もっと削っても良かったのかもしれないが、弦高を下げすぎてビビるようになったらサドルを交換しなければならないのでこの程度で良しとした。