4P1Lパラシングルアンプは2本の4P1Lが並列になっているのでプレート電流が偏っていないかどうか気になる。あまりに偏りが酷いと熱暴走をしてしまうかもしれない。
カソード側はフィラメント電源が2本共通なので、フィラメントの低抵抗でつながっており個々の電流を測定できない。そこでプレート配線を外して電流計を入れ、測定することにした。
測定中。プレート配線がDMMの電流計を経由することになり、DMMのリード線の位置によっては値が不安定になることがあった。
測定結果。Ig2はパラスティック発振止めの抵抗100Ωで測定した。カソード電圧を対GNDで70Vとすると、カソード抵抗は1350Ωなので2本分の51.9mA流れる。片方の電流ともう片方のIg2からプレート電流が求まる。
プレート電流のバラツキは2.0mA〜2.1mAだった。この程度なら全く問題ない。プレート電流はそれぞれNo.1とNo.4、No.2とNo.3が近いのでそれぞれをペア組として差し替えてみた。
結果を上記に示す。プレート電流のバラツキは1.6mA〜1.7mAとなった。もっともパラシングルだから値を厳密に揃える意味はない。
3階の自室へ持ち込んで試聴してみた。音色の評価は後日書くとして、曲が終わって次の曲が始まるまでの無音部にウーンという唸り音がするのが気になった。周波数は400Hzくらい。「シーン」という音とどっちが大きいかというレベルなのだが、電源トランスの振動に伴って何かが共振しているような感じ。気温が上がるようになったのでエアコンによる暖房を止めているし、自室は二重窓なのでノイズレベルが低い。
ネジの増し締めをしたら幾分レベルが低くなったようだ。でもいったん気にし始めるとほんの少し聞こえるだけで気になってしまう。なんだろうねコレ? 電源トランスの唸りは普通ジーッという音なので違った種類の音だ。残留ノイズは0.1mV程度だからスピーカーから聞こえるわけではない。
エアコンを稼働させるとかき消されてしまうくらいの唸り音なので、エージングで小さくなるのを期待するしかないか。
(追記) 裏蓋とラックの間に本を挟んで持ち上げてみたらウーンという唸り音が聞こえなくなった。ということは裏蓋の共振かな?だとすれば裏蓋に制振材を貼れば良いのかもしれない。
(追記ここまで)