おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

12Aシングルアンプ・回路図作成

12Aシングルアンプの回路図を作成した。何のことはない、71Aシングルアンプと5A6シングルアンプの回路図を見ながら変更しただけ。

 

 

12A_single_schematic1.gif

フィラメント電源のSBDは普通の整流ダイオードで良いのだけれど、1N4007だと全部で13本使うことになって使いすぎかなと思うのと、ブリッジダイオードのW02Gが良さげだけどVishayのはリードが錆びるから何となく不安ということもある。

 

+Bは消費電流が少ないのでもっと電圧が上がるかもしれないないが実験してみないとわからない。高くなったらR10の100kΩをもっと増やすつもり。

 

利得を計算してみたら38.8倍で、6dBのNFBをかけたら19.4倍となる。小出力アンプだから利得はこれくらいあったほうが良い。もっとも初段の2SK117のgm次第で利得が変わってくるので、あくまでこれは参考値。

 

この回路は71Aを差し替え可能なように考えてある。でもカソード抵抗を変更、OPTの2次に16Ωを使って7kΩ:8Ωとし、電流が増えて+Bが下がるからR10を変更し、利得が減るからNFB抵抗のR7を変更し、と大掛かりになる。R3の39kΩを増やせれば完璧だ。でも、差し替え可能にしても71Aシングルアンプはすでにあるのであまり意味がないかなと思ったりする。

 

予想される出力は340mWで、拙宅でもすこし通常より大きい音量で聴こうと思ったら歪んでしまうくらい。やっぱり余裕がもっとあったほうが良いかもしれない。でも逆に考えればこんな小出力アンプをメインで使おうなどと考える真空管アンプビルダーは居ないはずで、面白いかなと思う。

 

OPTとタマが揃っているので電源トランスがキーパーツとなる。唸りの少なさ、電源トランスの中ではローコストなPMC-95Mを採用したが、これの入手がアンプ製作のスタートとなるに違いない。