電源トランスを春日無線のH9-0901に交換した5A6シングルアンプなのだが、部屋が静かだとリスニングポイントでも電源トランスの唸りが聞こえてくるのが気になっていた。いくら残留ノイズが低くても、こういった唸りが大きいと興ざめするよね。
やはり春日無線の電源トランスは唸りが大きい。カバーを被せると、そのカバーに電源トランスの振動が伝わり唸りが大きくなる。電源トランスは1年も使っていれば静かになってくるらしいのだが、そんなに待っていられない。
そこで以前から考えていたことを実行することにした。それはボルトにゴムブッシュを介して固定すること。春日無線の電源トランスは、ボルトがすべて絶縁されているのでゴムブッシュを挟んでも問題ない。
シャーシはゴムブッシュの8mm径まで穴をテーパーリーマーで広げた。リーマーなんて使うのは何年ぶりだろうか。ゴムブッシュをはめ込んで準備完了。
電源トランスを固定した。はめ込む時にゴムブッシュが外れてしまうので苦労した。ピンセットで押し込んだら入った。元どおり配線をハンダ付けする。 電圧を確認後、測定器で特性が変わらないことを確認した。トップのカバーを固定。
エアコンオフの自室で試聴する。耳を近づけるとわずかに唸っているのがわかるが、格段に静かになった。ブッシングで振動をほぼ遮断できている。リスニングポイントでは唸っているのが全然わからない。
これで音楽に没頭できるようになった。気になることがあるとそのことばかり気になって音楽に浸ることができなくなってしまう。