おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

843

3日前(2021年8月10日)の東京での最高気温は37℃の猛暑日だったのに今日は22℃前後と15℃も低い。そのせいか体調を崩してしまって調子が良くない。皆様もご自愛ください。

 

843_pin_connection.gif

さて、以前から気になっている真空管に843がある。これは送信管で傍熱3極管となっている。流通しているものはST管が多く、ST-16の堂々としたもので2A3などと同じ。ヒーターは2.5V2.5Aで2A3と同じ。

 

A1級でのEp maxは425Vで、Ip=25mAにおけるRL=12kΩの出力は1.6Wとなっている。rpは4.8kΩと高い。特性的にはVT-25(10)に近い。これでは出力が少ないように思う。

 

843_loadline.gif Ep-Ip特性図にロードラインを引いてみた。OPTの1次インピーダンスは10kΩを想定している。これはアンディクス・オーディオのOPT-S14を使った場合。軽いA2級で、出力はOPTの損失を20%とすると2.4Wとなった。カソードフォロアでA2級のドライブとしたらもっと出ると思う。

 

電源トランスは、カソードチョークドライブの場合を考えると+Bのタップは350Vくらい。本当は360V欲しい。ヒーターが2.5V2.5Aの2つだからゼネラルトランスのPMC-150MかPMC-170M。+Bタップの電流が多すぎるけど、他に適当なトランスが見つからない。

 

電源トランスをPMC-150M、OPTをOPT-S14とすると21,080円(2021年8月現在)。843を2本購入してアンプでの総額はだいたい5〜6万円になる。傍熱管で送信管の音色を楽しむにはこれくらい必要か。おおよそミニワッターの2台分の価格だね。