おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

112Aシングルアンプに3A/107A

先日入手した3A/107Aを112Aシングルアンプに接続して動作確認と特性測定を行った。

 

3A107A_single_experiment1.jpg 実験風景。

 

3A107A_single_experiment2.jpg 3A/107Aはいちおうひっくり返して垂直にしておいた。このタマはフィラメントの赤熱している様子が全然見えない。

 

3A107A_single_schematic.gif 出力管周りの電圧を測定。3A/107Aのフィラメントには直列に3.9Ωを入れたら電圧が4.0Vになった。他は112Aとほぼ同じだった。

 

3A107A_single_characteristic.gif 諸特性を上記に示す。ITT製とSTC製でほぼ同じ。利得は16.1倍で、112Aより12Aに近い。利得が低くなったためDFはすこし低くなった。

 

3A107A_single_freq.png Analog Discoveryによる周波数特性。112Aの場合とほぼ同じ。

 

3A107A_single_distortion.gif 歪率特性。利得が112Aに比べ低くなったのは3A/107Aによるもので、1kHzでは打ち消しが働いて低歪みになっている。1kHzにおける歪率5%での出力は0.5W。

 

オシロで波形観測したらグリッドをプラスのクリップのほうがカットオフより先に来たので、OPTのインピーダンスを14kΩから12kΩ程度にしてロードラインを立てれば適正化すると思われる。そのままでも0.5Wの出力なので拙宅では問題ない。