42プッシュプルアンプ試作機の配線チェックを行う。+B2の配線(ピンク)が平ラグの端子へつながっていないのを発見したので接続した。
真空管を挿して電源オン、各部の電圧を測定する。大丈夫そうなのでSP端子にDMMをACレンジにして接続、RCA端子に指を触れて電圧が上昇するのを確認。動作一発OKだ。
測定器やオシロをつないで動作確認を行う。左右の利得がだいぶ異なる。最初は真空管を疑ったが、オシロで波形観測しながらシャーシに振動を与えるとピクピクするのがわかった。
ボールペンで内部のCRを叩いたところ、42のカソードバイパスコンデンサのリードがハンダ付けされていないのを発見。早速修正したら解決した。配線チェック時に導通を確認しているのだが、テスターリードを押し付けたので導通した可能性大。
また、残留ノイズが4mV程度あって多すぎる。GNDがループしている配線をカットしたら0.4mV程度まで減少。
回路図に実測の電圧を赤字で記入。R29は510Ωから430Ωに変更し、-C1は-11Vとなった。
無帰還での諸特性を測定。裸利得が60倍もあって多すぎる。手元のメモでは設計値が26.6倍となっているから、何か計算間違いをしているに違いない。
歪率5%での出力は6W出ており望外の値が得られた。DFは1.1だから無帰還ではユルユルで実用にはならないだろう。
Analog Discoveryで周波数特性を測定。高域がグーンと伸びているし高域の凸凹が殆どない。ただ位相の回転が早く、NFBをかけたら発振するかもしれない。
あと、測定していたら42の1本のヒーターが消えることがあった。足の再ハンダをしてみよう。とにかく利得を減らす対策をせねばなるまい。