おんにょの真空管オーディオ

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主に真空管を使用した自作アンプでの試行錯誤を公開しています。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

CV4055シングルアンプ・小変更

前回の記事で備忘録として終了しようと思ったんだね。でも出力が0.7~0.8Wというのはすこし物足りない。2号機では2W出るからで、+Bの電源トランスのタップとCV4055のカソード抵抗を変更すれば1W出るんじゃないかと思ったわけ。金太郎飴的な記事だが、これで最後にするつもり。

 

CV4055のロードラインを上記に示す。3結に近いUL接続だから3結で考えた。青線が現状で、+Bを上げてプレート電流を増やすと赤線のようになる。

 

回路図を上記に示す。電源トランスの+Bタップを200Vから220Vに変更、またカソード抵抗R8を390Ωから360Ωに変更した。赤字は実測の電圧。

 

諸特性を上記に示す。1kHzでの出力は1Wを達成。

 

周波数特性。変化無し。

 

クロストーク特性。ほぼ同じ。20Hz~20kHzでは-68dB以下。

 

Lchの歪率特性。曲線が右下へ移動し出力アップ。

 

Rchの歪率特性。こちらも同じ。

ロードラインを見るとわかるけど、CV4055は余裕の動作になっている。最大プレート損失は12.5Wあるからもっと増やせるのだが、真空管が高温になるし寿命も縮む。

このまま何日か聴いてみて、音質が気に入ったら本番機として組み立てるかもしれない。