42シングルアンプ3号機にNFBをかけることにし、値を決め打ちで2kΩとしたところちょうど6dBになった。100kHz付近に小ピークが見られたので、位相補正容量を220pFでちょうどフラットになった。
R11を2kΩ、C6を220pFとした。+Bが数V高かったのでR12を68kΩから75kΩにしたらほぼ設計通りの電圧になった。各部の電圧を再測定した。
詳細な特性を測定。高域-3dB点は160kHzまで伸びた。歪率5%での出力は1kHzで2.5W~2.7W。DFは4前後まで増えた。残留ノイズは0.2mV程度まで減少。
Analog DiscoveryによるLchの周波数特性。
Rchの周波数特性。
クロストーク特性。20Hz~20kHzでは-69dB以下となった。
Lchの歪率特性。各周波数で曲線が揃っている。1kHzでの歪率5%における出力は2.5W。
Rchの歪率特性。各周波数で曲線が揃っている。1kHzでの歪率5%における出力は2.7W。
SP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしてみるが発振には至らなかった。(10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力2Vp-p、100mV/div[プローブ10:1]、20μS/div)
特性を測定した限りにおいては特に問題なし。
3階の自室で試聴する。のっけから鮮度の良い音が出てきた。低音の量感は十分だし、解像度が良くて繊細だ。42はたかがラジオ球などと思っている人にはこんな音が出るとは夢にも思わないだろうなあ。