今回はC3eを使用した実験を行う。ソケットを製作依頼者から入手したので、バラックを組んでテストする。
実験風景。
C3e周りのアップ。
電源には24V0.5AのACアダプタと16VのノートパソコンのACアダプタ、昇圧DC-DCを使用した。
回路図を上記に示す。赤字は実際の電圧。C3eのプレート電流は1.6mA、スクリーングリッド電流は0.4mAだった。
1kHzにおける利得は82倍だった。もうすこし増やしたいが、R3を増やすとプレート電圧が下がってしまう。
ここで回路全体の利得を求めてみる。データシートよりR120の利得は5.4、内部抵抗は840Ω。OPTは3kΩ:8Ω。
82×5.4×3k/(3k+840)×√(8/3k)=17.9倍(25dB)
NFBを5dBかけると総合利得は10倍(20dB)になるが、裸利得は計算より低めになると思われるので、やはり電圧増幅段の利得をすこし増やしたい。
R3を62kΩから75kΩに変更してみた。また、電源電圧を210Vから224Vに増やした。1kHzにおける利得は95.2倍だった。回路全体の利得は
95.2×5.4×3k/(3k+840)×√(8/3k)=20.7倍(26.3dB)
NFBを6.3dBかけると総合利得は10倍(20dB)になる。これくらいで十分ではなかろうか。
入力を増やしていったら出力はクリップ前で60Vrms(169.7Vp-p)出ていたので、R120を十分振れると思う。
回路図を更新。