おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

VT-25シングルアンプ・VT-62を挿してみる

VT-25(10)の上位互換球(と言うのか?)としてはVT-62(801A)がある。これは最大プレート電圧と最大プレート損失をアップさせた送信管で特性的には同一とされている。手持ちにVT-62が2本あるので、いわゆるタマころがしをしてみる。ただ差し替えるだけではなく、特性データを取っておきたい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20240325/20240325220140_original.gif

回路図に赤字で実測の電圧を記入した。VT-62のカソード電圧はVT-25と同じ27Vに調整した。プレート電流は19mAとなる。もっと流すこともできるが同じにしてVT-25と比べてみたかった。

特性を上記に示す。出力は微増、ダンピングファクタは3.9~4.0とすこし増えた。

Analog Discoveryによる周波数特性。VT-25とほぼ同じ。

参考にクロストーク特性。20Hz~20kHzでは-70dB以下だった。

Lchの歪率特性。変わることを期待したが、VT-25とほぼ同じだった。

Rchの歪率特性。

3階の自室で試聴。VT-25が腰高な印象なのに比べ、低音が出てスケール感が増した感じ。総じてハイファイ調。音色に色付けがないのを好む人向きかもしれない。私としてはVT-25の鮮やかな中高域が良いと思う。

じつは電源トランスの上部カバーの養生テープを剥がした際に塗装がところどころ剥がれてしまい、黒の油性ペンでごまかしてある。ビニール袋に四角の穴を開けて貼り付け、上部カバーだけをマットブラックに塗装しようかと思っている。でも天候不順な日が続くようなので、なかなかできそうにない。