4P1Lシングルアンプ試作機の電圧増幅管をEF42からC3oに戻した。そこで4P1Lシングルアンプ2号機との比較試聴をやってみた。
試聴のやりかたは一方のアンプで数曲聴いた後にもう一方のアンプを聴く。これを繰り返す。どちらも利得はほぼ同じでダンピングファクタも4.4と4.5で誤差の範囲。周波数特性は4P1Lシングルアンプ2号機のほうが高低域が伸びている。
C3oに戻した4P1Lシングルアンプ試作機。試聴は2号機と同じ3結にした。
4P1Lシングルアンプ2号機。
回路的には電圧増幅段が半導体(2号機)と5極管(試作機)、半導体は直結で5極管のほうはカップリングコンデンサを介している。半導体の音と真空管の音を聴き比べていると言っていい。ただOPTが異なるため、違いがわかる良耳をお持ちの方は聴き分けるのだろうね。
私は駄耳なので音の違いを明確に聴き分けることができない。ただ、聴いていて印象の違いを感じることはあった。それは2号機が明瞭な音色なのに対し、試作機のほうは優しい音色といったふう。ただ二重盲検などと大げさなことはできないのは当然だ。
結果的には優劣をつけることができず、両方良いとなった。依頼者様に両方のアンプを聴いて頂くしかない。