元々の目的は、VT-25のrpが5KΩと高いためにOPTの1次インピーダンスが必然的に高くなってしまうこと、それにより周波数特性がかまぼこになってしまうことを改善しようとしたわけだ。
改造が成功すれば広帯域化が実現するし、副次的に出力アップが期待できる。でも音色がどう変化するかどうかは未知数だ。音色の評価は時間がかかる。どうしても完成当初はうまく動いたことによる感情的なバイアスがかかってしまうのだ。1ヶ月も待てば良いが、その頃には別のアンプがメインのアンプになっているかもしれない。
もし、この改造が失敗に終わったら、6FY7の2段アンプにしてしまえば良い。VT-25はフィラメントのみ灯してお飾りとするわけ。6FY7なら3W位の出力が期待できるし、rpは920Ωだから高DFが可能、周波数特性も広帯域となる。SV-VT25もどきアンプの実力やいかに???
もともと実力のあるテレビ球の6FY7でVT-25を振ろうなどというのが不遜な考えなのかもしれない。でもSV-VT25の外観を極力変化させずに改造しようという目論見なのだから仕方がない。
現在は実験段階だが、6FY7のカソードチョークが定インダクタンスでなかったらどうなってしまうんだろう?昨日の実験では周波数を変えて出力電圧を評価する、ということはやっていなかった。また、トランスが2つ入ったアンプの挙動というのは未経験だ。これらについては、とりあえずやってみてから、後でゆっくり考えることにしよう。