インターネットでスイッチング電源を調べていたら、秋月電子通商のWebページにたどり着いた。
画像は上から順に、DC5V 2.0A、DC24V 0.5A、DC24V 0.5A。1個600円。100円ライターを隣りに置いておいたから、大きさがわかると思う。本体の大きさはマッチ箱くらい。これならアンプに内蔵できそう、と目論んだのだが・・・
このスイッチング電源はEMC対策がなされているのだろうか? こんなに安いから、きっとノイズを出しまくりなのではないかと思って調べてみた。
スイッチング電源をコンセントに差し込んでAMラジオを近づけてみる。かなりノイズが乗るのが分かる。アルミホイルを巻いて試してみると、ノイズが減るのがわかった。
アンプの出力にミリボルをつないで、スイッチング電源をアンプ本体に近づけてみる。ミリボルの針が右に振れるのがわかる。やはりノイズ対策が必要だ。
ところが別の問題発生。DC5.0V 2.0Aのスイッチング電源が、5M-HH3のヒーターを点灯できないのだ。真空管が冷えているときはヒーターの抵抗が下がっているから、通電時に電流が多く流れて保護回路が作動してしまう。
5M-HH3のヒーターの抵抗を測ってみたら1Ωだった。1本あたり2Ω。最初に5A近く電流が流れる計算になる。困ったな。
後で思いついて真空管を1本にしてみた。これならヒーターを灯すことが可能だった。
・・・どうしようか。ヒータートランスを使う手があるが、1,000円はかかってしまうだろう。スロースタートの回路を組む気力も無い。やはりスイッチング電源を1個買い足すのが安上がりだろう。
ところでDC24Vのスイッチング電源が2個あるのは、直列にして+Bの48Vを供給しようという魂胆。短時間であるが試してみたら問題なさそうだった。
かくしてスイッチング電源が4個になってしまった。電源を本体内蔵にし、ノイズ対策を行うとサイズが大きくなってしまう。かといって、外に出すと4本の配線がアンプ本体に行くことになる。何かアイディアを練る必要があるな。
(2009.7.17追記)
DC24V 0.5A×2のスイッチング電源に変更したら、電源ONして真空管が暖まると0.5秒程度、ビーと発振するようになってしまった。一体何なのだ? もちろんスイッチング電源をコンセントに差し込んでから電源ONしているから、電圧は安定しているはずなのに、想定外のことが起きているのに違いない。