おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ペンション ウインズ

ペンション ウインズへ行ってきた。2度目の宿泊になる。以前に行ったのは2008年4月だから、1年半ぶりだ。

 

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前回の拙ブログでその様子をすこしだけ紹介している。

 

ウインズオーナーの村瀬氏は、真空管アンプファンならご存じのザ・キット屋と密接な関係がある。樽材を使ったSPなどを提供している。 ペンション ウインズは、松本市街から乗鞍方面へ1時間ほど走った山の中腹にある。夏は気温が低く、年間を通じて乾燥しているそうだ。

 

今回は樽シグネチャー目当てで行ったのだが、当日は試作で使ったSP台に樽バックロードが乗っていた。3〜4日前まではあったというから残念だ。真空管オーディオフェアでは展示しているのを見ただけだし、このSPには縁がないなあ。

 

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村瀬氏自慢のペレットストーブを説明して頂いた。木の切りくずを使用したペレットが燃料なので、経費が安いし、外気を取り入れて燃やした空気は室外へ出し、かつ室内の空気を暖めるので空気が汚れないそうだ。

 

ペレットを投入するチャラチャランという音が時々するが、ファンの音は聞こえなかった。

 

また、樽シグネチャーの開発について、少々お話を聞かせて頂いた。SPの内部には美濃和紙を蛇腹状にたたんで入れているそうだ。実際にその紙を見せてもらったが、茶褐色のそれは非常に軽い素材だった。デジカメ持っていったのに、撮るのを忘れた。申し訳ない。

 

美濃和紙自体は吸音しないが、SP内の定在波の抑制に役立っているそうだ。樽シグネチャーはリアスリットバスレフなので、バスレフ自体から出た音とSP前面から出た音が直接干渉しない。但し、後面の壁から60cm程度離す必要があるということだ。

 

村瀬氏は急用ができたとかで、それ以降のお話を聞くことができなかったので残念だった。当日の宿泊客は私と妻の2人だけなのに当てが外れてしまった。11月の中旬というと、紅葉には遅いし雪のシーズンには早いので、きっと他のお客さんは少ないだろうと思って行ったのだが。

 

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使用機器は前回行ったときよりもシンプルになっていた。レコードプレーヤ(イコライザ付き?)、CDプレーヤー、DAC、樽アンプ、樽バックロードと必要最小限の構成。2006年にウインズが紹介された雑誌記事を見たが、もっといろんな機器が写っていた。年を経る毎に使用機器が増えていくのが普通なのに、ここでは逆なのだ。

 

試作SPの試聴もここでやっているそうで、ウインズの名に通ずる優しい音色はここで誕生しているわけだ。

 

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