また真空管オーディオから外れるが、ご容赦。
オシロ波形が見れないのが悔しかったので、再度挑戦してみた。このD級アンプの出力は差動であること。つまりマイナス側はGNDではないのだ。出力はプラス・マイナスでなくて、OUTP、OUTNと記すことにしよう。前回はオシロをOUTPとOUTNにつないでいたので、即ち差分を見ていたことになる。これではちゃんと見れないのは当たり前。
ということをふまえ、基板のGNDとOUTP、OUTNをALTで波形観測。
なんだか波形がずれてうまく見えない。これは、EMI対策でランダムにクロック周波数を変動させているためだ。つまるところジッタ? AMラジオを近づけて見ると、シャーというFMの離調ノイズのような音がする。特定の周波数にピークを持たせないようになっているから、こんな音になるのだろう。
このキットはジャンパーでクロック周波数を変更できる。デフォルトでは670KHz±7%だが、940KHz、470KHz、670KHzが選べる。今回は最高の940KHzにしてみた。その時の波形がこれ↓。
オシロのGNDをどこに取るかで矩形が変化する。電源ジャックのGNDを基準にしてみた。入力ボリュームはMINで入力は加えていない。上がOUTPで、下がOUTN。
入力に1KHzのサイン波を加えてみたのが上の画像。デューティー比が変化しているようだ。同期が取れないのでぶれて写っているように見える。OUTPとOUTNの差がアナログの音として聞こえる。不思議だなあ。
クロック周波数を940KHzに変更しての試聴結果は、私の駄耳では違いを認識できなかった。スイッチで切り換えて同じ曲をかけてみるとかしないとわからないなあ。これならデフォルトの670KHz±7%で良いけれど、ハンダのジャンパーを外さなけれないけないのでしばらくそのままにしておこう。
話題は変わるが、6N1Pppの三土会デモの結果をちょっと報告。いつも使っている和室でなくて、調理室を使った試聴は、部屋がライブ、かつ狭いせいでニアフィールドでなくても十分な音量が得られた。SP間隔は5mくらい。
十分な音量といっても、それ以上ボリュームを上げると歪むのがわかったから、余裕は殆ど無い。SPの能率は94dB程度あるようだ。
自分で試聴した結果は上々、説得力のある音が出ていたので、成功だったと思う。他の人の意見を聞かなければわからないけれど、試作からそのまま本番に移っても良い感じだ。