おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6N1Pアンプ・クロストーク特性改善

謹賀新年 本年もよろしくお願い致します

 

元旦早々からアンプいじりをするのはやめて、3日から6N1Pppアンプのクロストーク特性を改善すべく、ちょっとやってみた。

 

特性の良くない左チャンネル出力にミリボルをつなぎ、右チャンネルへオシレータ信号を入力。配線をピンセットで動かしながらクロストークが低減できるかやってみる。

 

結果は6N1Pのプレート・グリッド配線より、ボリューム付近に指を近づけるとミリボルの針が下がることがわかった。

 

試しにアルミ箔でボリュームと出力トランスを遮ってやるとミリボルの針が1/3程度になった。出力トランスはもちろんケースアースを取ってあるが、誘導しているようだ。

 

導電テープでボリュームを確実に覆ってやるのが良いが、無いのでアルミ箔を使って簡易シールドとした。

 

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シールド追加後にクロストーク特性を測定してみた。20KHzで-52dBとなり、左右の違いがほぼ解消した。ボリュームを上げた時の残留ノイズレベルも減少している。

 

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実際の様子はこんな感じ。

 

試聴した結果、定位が向上し、楽器の位置や奥行きがリアルになった。 ・・・というのはウソで、全然変わんねえよ(笑)。

 

(2010.01.03追記)

何故右chから左chのクロストークが増えたのか考えてみた。

 

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これは試作機と本番の比較画像。本番のほうがOPTとボリュームが接近しているのがわかる。OPTは静電シールドも磁気シールドも無い。出力トランスからの漏洩磁束がボリューム、特に左chに誘導したのだと思う。

 

アルミ箔を出力トランスとボリュームの間に挟んだだけ、つまり静電シールドでクロストークが減ったのは、幸運だったというべきだろう。