おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

全段差動アンプの電源コンデンサ増量

某掲示板で、掲題の音質変化が話題になっている。しかも、私の書いた文章(※注)がそのまま引用されて。音質変化の原因はわかりません(爆)。

 

だれかayumiさんみたいな人が、出力トランスのストレーキャパシタンス、配線のインダクタンスやストレーキャパシタンスや線間容量・抵抗、真空管の電極間容量などのパラメータを一切合切取り込んでspiceシミュレーションをかければ、電源コンデンサの増量によって出力波形に違いが出てくるのかもしれない。

 

オーディオというのは魑魅魍魎が跋扈する世界で、部品1つにとっても音質変化があると言われている。しかも、違うのがわかってもそれが自分にとって良い方向に変化するとは限らないし、自分が良いと感じても、他の人は悪いと感じるかもしれないのだ。

 

決してビンテージ部品や高価なオーディオ用部品を使ったから音が良くなる、というわけではないのだ。私は駄耳の持ち主だから、違いがわからない、ということもある(笑)。

 

QC的な手法を使うなら、音質変化の大きいファクターを先に試してみて、自分にとって良いと感じるものを採用すれば良いわけだ。

 

私のEL32全段差動アンプは、現在またしまわれたままになってしまっている。気が向いたら、音質変化が大きいと思われる、ドライバ段および出力段の動作点を変化させて音質の変化を探ってみようと思う。

 

大金をかけて作っているのだから、自分の好みの音質にならないと困る、ということもある。ダイニングに置いてある10EW7差動アンプは十分実用になっているし、きっと変わるはずだ。いや、変わって欲しい。

 

某Webのおかげで差動アンプが何万台?と作られているわけだが、作った人がそれを使い続けているかどうかに興味がある。1台だけ作って常用している人はむしろ少なく、きっと自分の好きな音を求めて何台も作っているはずだ。差動アンプが単なる通過点なのか、あるいは終着なのか?

 

あなたは差動アンプの音が好きですか?

 

(2010.2.7)追記

※注

「回路的に考えると、信号ループは+B電源部のコンデンサを通らないので全く関係ない。また、基本的にA級アンプなので、信号により電源電圧が変動して問題になることは無い。さらに、通常聴いている音量は出力0.5Wを越えないのでレギュレーションの影響は極小だ。即ち音質の変化はありえないことになる。」

 

上記文章が某掲示板に度々引用されて独り歩きしてしまった。私の真の目的は、回路的には音質変化の要素がないはずなのに実際は起きているようだ。何故なんだろう?という疑問を問いかけるつもりだったのだが、科学的思考を真っ向から否定するように取られてしまったのは残念だ。

 

まあそのうち静まるだろうから、静観していよう。

 

(2010.2.10追記)

どうやら騒ぎは収まったようだ。これで一安心。 電源コンデンサにスイッチをつけて、三土会のデモで音質変化を確かめる、なんてことを考えたが、アンプが重いからヤメタ。