おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6N6P直結パラシングルアンプ・組み立て完了、だが

ようやくアンプの配線と抵抗・容量の部品取り付けが完了した。

 

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これは、配線が完了した時点のもの。出力トランスのリードが余ってとぐろを巻いている。最終的には余った配線をカットしてすっきりさせたい。

 

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抵抗・容量の部品取り付けが完了した状態。配線を縛ってないのでみっともないが、これからいじることになるのでそのままだ。

 

配線チェック後に電源オン。+Bの電圧をモニターする。ゆっくり上昇して1分くらいで安定した。300Vの設計に対し、290Vと低い。出力管のカソード電圧もチェックしたが、過剰電流が流れる様子は無い。各部の電圧を測定して、大幅な差異がないことを確認した。

 

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今回も一発で動作した。測定器を接続して特性を測ってみたのが上の表。まだNFBはかけていないが、周波数特性の高域は落ちるのが早め。出力管グリッドをパラ接続したのが影響しているのだろう。出力は0.5W〜0.6Wで1.4Wの予想を大きく下回ってしまった。これについては後述する。利得はほぼ予想通り。DFはNFB無しにもかかわらず高め。残留ノイズは多めだが、左右に差がないことは電源トランスの漏洩磁束による出力トランスへの影響が少ないことを示している。

 

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1KHz、1W出力時のオシロ波形を撮影したのが上の画像。波形の下の部分がクリップして平らになってしまっている。これについては解析する必要がある。出力が予想を下回る原因となっている。

 

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ついでに方形波の波形を撮影した。これは100Hz。

 

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1KHzの方形波。

 

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続いて10KHzの方形波。高域の減衰がなめらかなのがわかる。 これらを見ただけで、識者の方はこのアンプの周波数特性がどんな感じかわかってしまうだろう。

 

当面の課題は、出力のクリップと+B電圧が低い原因の解析だ。