音質向上を図って6BD6をグリッド検波ではなくプレート検波に変更してみた。
変更は簡単だ。6BD6のグリッドをLC共振回路直結とし、カソードに抵抗とバイパスコンデンサを入れるだけ。
最初はカソード抵抗の代わりに10KΩのボリュームを入れ、音声が一番大きくなる抵抗値を探したら1.5KΩとなった。その時のカソード電圧は0.7V。グリッド検波の場合はグリッドが-0.6Vだったから、6BD6の動作点はほぼ同じ。
これってグリッドリークバイアスと自己バイアスの違いでしかないと思うんだけど、検波方法が違うようにはどうしても思えない。
実験の結果は残念ながら、感度も音質も大して変わらない、となった。相変わらずニッポン放送では歪む。もっとも6AU6の電力増幅段で歪んでいるのかもしれないが。
ついでにNFBも試してみた。回路図の赤枠で囲んである1MΩだ。たしかに音量が下がってNFBが効いているわけだけれども、中低域の量感が減ってシャカシャカした音質になってしまう。
結論はグリッド検波かプレート検波のどちらでもいいんじゃね、となってしまった。理論ではプレート検波のほうが有利なはずなんだけど、実際にはうまくいかないね。
なお、再生量が多すぎるのを軽減するために、6BD6のプレートに100pFのコンデンサを入れたらOKとなった。現在はタイトバリコン50pFと直列に入れた47pFは外してある。
来年、気が向いたらもう少し大きなシャーシで組みなおしてみようかなあ?
(2010.12.29 画像追加)