おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ミニワッターCIRCLOTRONアンプ・詳細回路設計

ARITOさんからスペシャル電源トランスと出力トランスが届いた。 どうもありがとうございます。 そこで、ミニワッターCIRCLOTRONアンプの詳細回路設計をしてみた。

 

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動作は相変わらず理解していないけれど、出力段がカソードフォロアのプッシュプルアンプに見えて仕方がない。もしそうだとすると出力段6N6Pの利得は1倍未満だろうプレートフォロアでもあるので利得は2倍未満

 

例えば1Wの出力を得るために、6N6Pが必要なドライブ電圧はどれくらい必要なのか?

 

出力トランスのインピーダンス比は4KΩ:8Ω。変圧比は22.4:1となる。 1Wで8Ωは2.83V。トランスの損失を10%程度と仮定するとドライブ電圧は、 2.83*22.4/0.9=70.4V 2.83*22.4/0.9/2=35.2V

プッシュプルなんだから半分でよい? 70.4/2=35.2V 35.2/2=17.6V

つまりプッシュプルの片側で35.2V 17.6V以上のドライブができればよい。

 

初段カスコードは入力1Vで35.2倍 17.6倍の利得があればよい?本当かな??(差動の片側分) これでは総合利得が低すぎるので初段は90倍以上必要(NFB 3dBで総合利得5倍を想定)

 

カスコードのFETとTrは手持ちのを使うがTrベースのバイアスは10Vでよいかわからない。まじめに設計してないから(笑)。最初は006Pの乾電池2個とVRを使って試してみよう。

 

予想される問題点。

 

① 初段カスコード回路の発振 発振したら積分補正を入れて対策?

 

② 6N6Pのヒーターハム カソードフォロアはカソードが高インピーダンスとなるためヒーターハムをひきやすい。6N6Pをはじめとするロシア球はスパイラルヒーターなどのハム低減策が施されていないようだ。カソードが信号で振れるし、ヒーターバイアスはフローティングにしなければならないなど困難を伴う。最悪、SW電源で直流点火するなどの対策が必要。(現在はヒーターをGND接地。)

 

③ 電源ON/OFF時のポップノイズ 初段が半導体で構成され、+B・-Cの立ち上がりや立ち下がり時のシーケンスで発振する場合もある。

 

④ 残留ノイズ大 +Bの残留リプルがどれくらいなら残留ノイズが何mV程度になるのか。特にミニワッターなのと、低利得が予想されるため、残留ノイズは低レベルでないと厳しい。-Cの残留リプルも影響するかもしれない。-Cの残留リプルを減らすと、今度は③の影響が・・・3端子レギュレータ使うか?