おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6AU6再生式ラジオ・検波管を差し替える

再生検波ラジオもミニワッターCIRCLOTRONも部品は購入済みなのだが、シャーシ加工で止まっている。何しろ寒いのでやる気が出ないのだ。

 

今度赤外線カーボンヒーターという強力な助っ人が加わったので、作業環境は多少改善されるだろうと思う。これは焼付塗装にも使えるかな、と考えている。

 

ここ数日、検波回路について検討してみた。

 

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プレート検波回路にはシャープカットオフの特性を持った5極管が適しているのは、グリッドバイアス電圧をカットオフ点に持って行き、波形の半分を効率的にカットさせることで検波が行えるからだ。

 

でも実際はリモートカットオフの5極管でも実使用上、問題なく検波が行われる。そこで、6AU6と差し替えられることを条件に、ヒーター電圧6.3V、ヒーター電流0.3A、7ピンMT管の条件でいろんな5極管をWebで検索してみた。実に沢山出てきてとめどない。

 

2ピンと7ピンでカソードと第3グリッドが入れ替わる7BKと7CMのピン接続の違いがあるが、第3グリッドをカソードにつなぎコンデンサでアースすれば同様に使える。

 

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リモートカットオフ、セミリモートカットオフ、シャープカットオフはカットオフ点がそれぞれ異なるが、適当に選んだそれぞれの特性を持つ5極管をグラフに示してみた。

 

6BA6はリモートカットオフに分類されているが、幾分シャープカットオフ寄りの特性だ。

 

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また秋葉原に出かけて真空管仕入れてきた。6BA6W、6DE6、6DC6の3本。ステレオじゃないから半分の値段で手に入るので嬉しい。これに手持ちの6BD6、6AU6の計5本で検波管を差し替えて性能や音質を比較しようという、しょうもない企画(笑)。

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左から順に、NEC 6BD6、東芝 6AU6、General Electric 6BA6W/5749、General Electric 6DE6、SYLVANIA 6DC6

 

試聴結果は以下のとおりとなった。

 

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再生のかかりかたや音質を総合すると、拙作再生検波ラジオの場合6BA6Wの得点が高い。これらは気軽に差し替えて遊べるので、気分によって変えるのが良いかもしれないね。

 

ニッポン放送の電波が強すぎて歪むのに対応するには、アンテナのAL/AS切り替えが良いかもしれない。