おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ミニワッターCIRCLOTRONアンプ・NFBをかける

とりあえず、ということで6dB程度のNFBをかけることにし、手持ちの抵抗から2.2KΩを使用して6.4dBのNFBをかけてみた。オシロで10KHzの矩形波を見てリンギングの様子から補正コンデンサは不要と判断した。

 

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最初に諸特性から。周波数特性は高域が伸びて-3dBで260KHzにもなった。まるで半導体アンプだ。出力は歪率が改善されたため1.7Wまで増え、設計通りの値になった。利得は12.7倍と、使いやすい手頃な値。DFは16.7まで増えた。真空管アンプらしからぬ値だ。残留ノイズは0.22mVまで減少した。

 

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周波数特性。高域の改善は確かだが、低域はOPTが飽和しているのだろう、NFBをかけても伸びない。小さいOPTでよく頑張っている。

 

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歪率特性。全体に低歪みになった。極小出力での歪みが改善されていないので、これ以上NFB量を増やしても無理のように思う。0.001W(1mW)でも歪率が良いのは残留ノイズが少ないため。最大出力は5%歪みで1.7Wになった。

 

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クロストーク特性。残留ノイズが減ったので全体的に改善されているが、1KHzあたりから高域にかけて特性が悪化しているのは原因不明。L→Rで全帯域で改善が見られるのは、左右のカップリングコンデンサを物理的に遠ざけたため。

 

現時点での問題点は電源ONから真空管が動作状態に入るまでのジーノイズと、高域のクロストーク悪化の2点となった。

 

電源トランスから+B1、+B2への整流回路へ行く配線を撚ってみたら何か変わるかなあ? それに、OPTの1次配線の取り回しが何かしら影響しているように思えるのだが。