おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

アンプ測定治具の作成・その2

さて、治具の作成自体は回路が単純だから、程なくできてしまった。

 

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文字はプリンターでシールを作って貼り付けた。沢山貼ったらなんだかわかりにくくなった感じ。

 

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反対側はこうなっている。

 

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ついでに斜めから。

 

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内部はこうなっている。

 

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動作の確認をするべく、最近改造したEL32ppアンプで特性測定をしてみよう。

 

タツ板にはオシロが乗り切らなかった。機材の配置をよく考えないとうまく載らないね。これは歪率特性の測定をしているところ。パソコンの液晶の陰になってボリュームボックスが見えてない。

 

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歪率特性グラフの比較。0.1W以下の1KHz、10KHzの歪率が下がりきれていないのは、測定ケーブルの容量のせいで波形がなまっているのかもしれない。低容量RCAケーブルを自作しようか。雑音の混入は無いようだ。

 

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クロストーク特性。治具を作成するのにクロストークを気にしたせいか、高域での悪化は見られない。両者の差は測定誤差と言って良いだろう。

 

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特性の差が出たのは周波数特性の測定だった。主に150KHzから上の周波数で治具のほうが減衰が大きい。測定ケーブルを替えてみても変わりない。何と、原因はダミー抵抗にあった。

 

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今まではホーロー抵抗(8Ω、ワット数不明)で測定してきたが、セメント抵抗のほうが特性が悪いという結果になった。無誘導タイプでも普通のセメント抵抗でも同じだ。

 

気になったので測定しながらオシロで波形観測してみた。どちらもサイン波を入れると綺麗な波形のまま周波数が高くなるに従い減衰していく。巻線抵抗のインダクタンスが見えてくるのは普通、1MHzより上のはず。

 

ホーロー抵抗もセメント抵抗も巻線抵抗だから、線間容量の差が見えているのかなあ? 何故だかわからないが、周波数特性にピークとかディップが見られるわけではないから問題ないか。