今回は趣向を変えてコラムもどきを書いてみた。
最近、ひょんなことでminiwattの真空管アンプ、N3というのを知った。 このアンプ、出力トランス(と思われる)が2個立っているだけで、小さい筐体の中に電源部が入ってしまっているようだ。どう考えても電源トランスを使っているとは思えない。
EL84が2本だから、おそらく+Bは250V・100mA位必要に違いない。これはおそらくスイッチング電源を使っているのであろう。入力AC電圧が100Vから250VまでOKというのも、スイッチング電源なら実現できる。
そこで、高圧スイッチング電源が市販されているのか調べてみた。日本ではイチカワトランスが唯一存在しているようだ。検索で引っかからない高圧スイッチング電源があるかもしれないが、見つからないのはきっと需要が無いからだろう。
また、これはプリアンプだが、エレキットのTU-875がACアダプタ(出力DC7V)を昇圧して、「DC-DCコンバーターにより安定化されたDC200Vを発生」させている。
+Bとヒーター用にスイッチング電源を用いれば、筐体の小さい真空管アンプが実現できる。でも私にはスイッチング電源を設計するスキルが無い。
私ができるのはAC100Vを直接倍電圧整流してDC240V程度をつくり、ヒーターはスイッチング電源使用、というものだ。ところが感電の恐れがあるので絶縁トランスが必要となり、結局はトランス付き真空管アンプとなってしまう。
誰か高圧スイッチング電源を設計してユニットを頒布してくれたら嬉しいな。弱小ブログでつぶやいてみたところで誰も耳を貸してくれないことはわかっているけれど。