71Aシングルアンプの詳細回路設計をしてみた。
オリジナルとの相違点は、電源トランスが230Vに対して240V、電流容量も75mAまでOKだということ。但し、ZT-03ESは1次と2次を逆使用しているので電圧が低めに出るかもしれない。
今まで直熱管をDC点火した時のバイアスずれを気にしたことがなかったが、フィラメントの片側からカソード抵抗に接続した際、DC点火のつなぎ方でバイアスがずれるのかなあ?つまらないことで悩んでしまった。
苦心惨憺してできたのが上の回路図。私は利得を欲張って初段のデカップリングを無くしてしまった。R2は96KΩとしたので総合利得が15倍前後になるはず。ミニワッターの利得が4倍前後というのは何か訳がありそうだが、私にはわからない。
また、ぺるけさんのオリジナルは初段のデカップリングからカスコードTrのベース電圧を作り出しているが、R2をいじるとツェナーの電流値が変化してしまい計算しづらいので+Bから直接作ることにした(ベース電圧用の回路は左右共用)。
だからR2が96KΩ2W(100KΩ2Wと2.2MΩを並列)、R3が120KΩ2Wなどといささかスマートさを欠いた値になっているのは、私のがワンオフで誰かによる追試を考慮していないからなのである(120KΩ2Wはたぶん千石電商に無いと思う)。
総合利得がオリジナルと異なるのでNFB抵抗R5も変わる。出力トランスもOPT-5Sなので微分補正容量C4も未定。こんなの設計じゃないよ、と言われればそのとおりだが、実際にフィッティングして値を決めるつもりだ。
71Aのカソード抵抗R4と、FETリプルフィルタの電圧調整用抵抗R6は値が変わる可能性大。もし+Bが低く出たら71Aの動作は軽くなる方向なのでまあいいか。
なお、回路は完成までに変更があるかもしれないし、間違いがあるかもしれないのであくまで参考程度にしてほしい。