おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6N6Pプッシュプルアンプ・配線完了〜試聴

6N6Pプッシュプルアンプの進捗。

 

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基板を作成した。左が電源基板で右の2つがアンプ基板。まあこんなもんだろう。アンプができた後でぐちゃぐちゃチューニングとかが無ければ良いが。

 

ハンダ付けには百円ショップで買った、度が+1.0の老眼鏡を使用してみた。近くを見るのに疲れなくて良い感じ。後で鏡を見たら、しっかり目の周りに隈が出来ている。やっぱり疲れるのかな?

 

出力トランスから出ている配線をちょうど良い長さに切った。そんなに高価でないトランスだから、配線も思い切って切り詰めてしまう。1本だけ中継する立ラグの位置を間違えて短くしすぎてしまい、まずい!とあせったが配線の取り回しを変えたら大丈夫だった。

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下側のカバーを塗装した電源トランスを組みつけて、黙々と配線作業。

 

AC1次配線を済ませて電源トランスの電圧チェック、OK。 ヒーターの点灯式を完了。 次は+Bを配線して電圧が出ることの確認。 さらに-C回路を組んで電圧が出ることを確認した。

 

真空管ソケット周りの配線と抵抗を付けて、最後のシールド線の配線が完了。

 

+B〜カソード間のコンデンサは未接続。だから回路は差動アンプだ。

 

配線チェック後に電源投入。各部の電圧を測る。ほぼ予定どおり。出力管のDCバランスを取る。

 

オシロ・ミリボル・オシレータをつないでチェック。波形チェックで問題なし。一発動作OK。波形の上下がなまるので、最大出力がわからない。3次歪みが多くなる。

 

簡単に各特性を測定。4dB程度の軽いNFBをかけてみる。利得は4.5倍。

 

次は試聴。 谷山浩子のアルバムで声質を確認する。ちょっと乾いている感じ。音色は繊細でモニター的。音域は高いほうへ偏っている気がする。もっと低音が欲しい。音量を上げてもうるさくないが、刺激も少ない。 ナウシカのシンフォニーをかけてみる。平板な感じ。もっと奥行きが欲しい。

 

物足りないなあ。

 

+B〜カソード間のコンデンサを接続することにした。これで出力段がDEPPとなるはず。

 

オシロで確認すると波形のなまりが見られず、急に飽和する。出力はオシロの読みで1.1W。予定通り。

 

4.1dB程度のNFBをかけて利得を4.5倍とした。オシロ矩形波を見ながら波形補正のコンデンサを入れる。1500pFでちょうど良くなった。

 

再び試聴。 谷山浩子の声はあまり変わらない。ちょっとつやが出たかな、という程度。今度は低音が良く出てウェルバランスになった。ナウシカのシンフォニーでは奥行き感がある。

 

聴きなれた音。安心する。音量はこちらのほうが感じられる。

 

やはり差動アンプには馴染めないのか。

 

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配線が完了したシャーシ内部。部品が少なく感じられる。