前回のタイトルにその1と書いたのはわけがあって、バスレフの動作はどうなってるのかな?と思ったからだ。バスレフについては良く知らないのでちょっと調べてみた。
バスレフのポート長を算出するには、エンクロージャー容積、ポート開口面積、チューニングF0のパラメータが必要なことがわかった。
ポートの開口面積とチューニングF0を固定し、エンクロージャー容積とポート長の関係をグラフ化してみたのが上の図だ。エンクロージャー容積が小さいほど長いポートが必要なことがわかる。
エンクロージャー容積とチューニングF0を固定し、ポートの開口面積とポート長をグラフ化してみた。開口面積が大きいほどポートが長くなる。
エンクロージャー容積とポート開口面積を固定し、チューニングF0とポート長をグラフ化したもの。F0が低くなるほどポートが長くなる。
エンクロージャー容積:3.4リットル、ポート開口面積:7cm2、ポート長:11.7cmでのチューニングF0は計算では67Hzとなった。
次に、オシレータとアンプ、抵抗、ミリボル、スピーカーを接続して、スピーカー端子の電圧を測定してみた。縦軸の0dBはいいかげんだ。こんな測定方法で良いかどうかはわからない。
それぞれポートをふさいだ密閉(青線)の場合と、バスレフ動作(赤線)でのSP端子電圧を示す。密閉では150Hzがエンクロージャーに取り付けた時のユニットのF0だ。カタログでのF0は110.7Hzとなっているから、ずいぶん高域に移動するんだね。
また、バスレフではフタコブラクダになっており、160HzがユニットのF0、100HzがバスレフポートのF0と思われる。
計算と全然合わないけれど、エンクロージャーの形状にも依存するのだろう。周波数特性は調べることができないが、ポートのチューニングF0はほぼ妥当ではないかなあ? よくわからないけれど。
サランラップの芯はなかなか用意できないので(笑)、安くてポート代わりになるものがあったらポート長を変えて試聴してみるつもりだ。