EL32シングルアンプの配線をスタート。
いつものように、AC1次配線から始める。できたらスイッチをオンして電源トランスの端子電圧をあたり、問題ないことを確認。
次はヒーター配線をやる。途中で青の配線を使い切ってしまい、白の配線にした。たかが試作アンプなのでこだわる必要はないのだが。
真空管を差し込んでヒーター点灯式をやる。ソケットのところで6.43V。まだ電源トランスの+Bが無負荷なのを考えると、すこし低めのような気がする。AC100Vが実際には何Vあるのか、測りそびれた。
次はGND配線とOPTの配線。順調に進んで+B基板の配線も完了。
再びスイッチをオンして+B電圧を確認する。電源を投入するとすぐに200V近辺まで立ち上がってしまう。+Bの遅延が上手く行ってない感じ。無負荷だから最終的には390Vに達する。
+Bにつないでいる3.3μFの容量を増やそうか。ケチっているわけではなくて、単に3.3μF400Vが沢山あるので在庫処分のつもり。
仮に6SL7GTよりEL32のほうが早くヒートアップすると、EL32のグリッドがオープンの状態になってしまう。場合によってはEL32のグリッドに1MΩ程度の抵抗を入れておくほうが安全かもしれない。
+Bへブリーダー抵抗を入れていないが、電源をオフするとFETのゲートへ分圧している抵抗(33KΩ+1MΩ)の電流によって段々電圧が低下する。+B単体のチェックでは放電用の抵抗を接続しているが、普通なら電源をオフしてもヒーターは急に冷めないから電流が流れ続けて電圧が下がるので問題ない。
現在のシャーシ内部はこんな感じ。
試作機でなぜこんなに手間ひまをかけるか。それは本番機へのリハーサルでもあるからなのだ。