マイクアンプが完成。DAC付きライン・プリアンプも完成。ようやくそれなりの測定環境が整ってきた。
測定環境を上の図に示す。マイクアンプは利得100倍で測定しているので20Hz(-0.2dB)〜20KHz(-0.3dB)である。これならフラットであるといえよう。マイクWM-64PKTはデータシートを見る限り20Hz〜15KHzでフラットであり、それを信じるしかない。厳密に確認しようとするなら周波数特性のわかっているマイクで校正する方法があるが、第一そんなものは持ってないし、持ってたらそれで測定するんじゃね?
PCのソフトウェアはMySpeakerを試用する。また、リファレンスにWaveSpectraで測定する。
はじめにDAC付きライン・プリアンプの出力をUSBオーディオプロセッサSE-U33GXに接続し、ループバックでの周波数特性を確認する。
これはMySpeakerでのループバック周波数特性。15KHz以上ががくんと落ちているが、原因不明。
ちなみにWaveSpectraでのループバック周波数特性は20KHzまでほぼ真っ直ぐである。
これがバンブーオーナメント・スピーカー・ScanSpeak版のMySpeakerでのスピーカーの軸上20cmの周波数特性測定結果。1KHzから15KHzにかけてレベルが上昇している。バンブースピーカーはバッフル面積が少ないので1KHzくらいからバッフルステップによる影響が出てくるらしく、大体6dBくらいの上昇になるという。
これがWaveSpectraでの周波数特性。条件は同じ。15KHz以上での落ち込みが少ない。ほぼ同じ特性が測定できていることがわかる。20KHz以上は無視してほしい。
これはリスニングポジションでの周波数特性。高域での盛り上がりがほぼ解消されている。スピーカーの軸上ではなく、30度くらいの角度を持っているからそうなるのだろう。
同じくリスニングポジションでのWaveSpectraの周波数特性。同様なグラフが得られている。
測定のキモはパソコンの設定かな? Windows7の場合、スタート→コントロールパネル→ハードウェアとサウンド→サウンドで再生のプロパティ→詳細で一番高音質(一番下)になっていること。
録音のタブでプロパティ→詳細で一番高音質に(一番下)になっていること、だろうか。
最後にScanSpeak版10F/8422-03とVifa版TC9FD-18-08の周波数特性をgifアニメにしてみた。出力音圧レベルの差程度しか違いがないのに、試聴で受ける印象が違うのはなぜなんだろう? おもしろいね。
出力音圧レベルはScanSpeakが84dB、Vifaが85.8dBのカタログ値なのにScanSpeakのほうが実測では高いようだ。なぜかはわからないが、何回か測定しても同じだった。ScanSpeakのは控えめになってるのかな?