おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

DAC付きライン・プリアンプ・完成

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完成したDAC付きライン・プリアンプの前面から。自分で言うのも何だが、いまいちしっくりこないねえ(笑)。うーむ。

 

スイッチのデザインが統一されていないんだな。電源スイッチをロッカースイッチじゃなくて、トグルスイッチとブラケット付きLEDにすれば良かったんだよ、たぶん。それにボリュームのツマミが測定器然としているのも気になる。

 

ロッカースイッチ自体は仕方ないとしても、色を黒に変えたらどうかなあ。少しは良くなると思うのだが。ツマミはブロンズの同色にするか、黒の目立たないものにするとか。

 

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後面から。USB端子が右に寄ってるけど、基板一体型だからまあ、こんなもんだろう。

 

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ついでに裏面。ネジが見えないようにしたのだが、普段見えないから意味ないかも。

 

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ケース内部。簡単プリアンプ。

 

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次に諸特性。周波数特性は100KHzで-1.5dB。利得は3倍にしているが、もっと少なくても良いだろう。そのほうが特性が良くなるしね。残留ノイズはスイッチングACアダプターを使用して0.08mV。これは測定限界に近いし、実際はもっと少ないと思う。

 

USB-DAC使用時では、残留ノイズはボリューム最大で0.4mVと高い。でも実際に確認すると、スピーカーに耳をくっつけてわずかにシューッと言っているくらいだから、殆どが高周波ノイズに起因すると思われる。聞こえないものは気にしないに限る。当然リスニングポジションでは全く聞こえない。

 

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周波数特性。高域はなだらかに落ちている。

 

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バスブーストをオンにした時の周波数特性。20Hzで10dB持ち上がっている。小音量での補正が目的だから、こんなに持ち上がっていても問題ない。

 

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クロストーク特性。20KHzで-73dBを確保している。

 

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歪率特性。各周波数で特性が揃っており、J型のカーブを描いている。

 

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続いてUSB-DACの周波数特性。0dB、-10dB、-20dBのそれぞれを取ってみた。CRによるLPFが入っているが、高域の落ち込みはそれほどでもない。0dBFSの出力は1.9V、一般的なCDプレーヤーの2Vと遜色ない。

 

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USB-DACの歪率を示す。差動アンプを通しているから、この値は立派といえる。ところで100Hz、出力1Vでの歪率が0.03%を割っているのに注目して欲しい。差動アンプ単体での歪率は0.07%が最低歪率なのにどうして???

 

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変だと思ってオシレータ菊水MODEL 417Aの歪率を測定してみた。0.06%より低くなることがない。要するに、オシレータの最低歪率がネックになって、差動アンプの歪率が測れていないのだ。

 

普段真空管ばかり扱っていて、歪率が0.1%を割ることなんて無いから問題になることがなかったわけだ。もっと良い測定器を揃えなきゃダメなんだな。それともWaveGeneによる歪率測定に移行するか。そうなるとDACがもう1台必要になる。この際だからPC主体の測定環境を構築するか。

 

話を主題に戻して、巷ではトランス式USB-DACが流行っているみたいだが、秋月のUSB-DAC+FET差動アンプでも結構良い線いけると思うよ。

 

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最後に回路図を再掲。当初から変更した個所は無い。

 

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おまけ。サンエイ電機の営業予定。相変わらず見難いのは申し訳ない。