おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

5A6 CSPPアンプ・回路設計その2

前回のテーマ、5A6 CSPPアンプの回路設計のつづき。

 

ブートストラップは一種のPFBなのだが、初段の+B供給を出力段の反対側のプレートからにするもので、ドライブ電圧のアップが見込める。

 

その設計方法は、ブートストラップ使用時のロード抵抗を何倍かに設定して求める。その値を7倍にしたとする。ロード抵抗を7倍したものに出力段グリッド抵抗を並列にしたものが交流のロードラインとなる。

 

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方程式を解くのが苦手なので、Excelに計算式をぶち込んで求めてみた。ロード抵抗が16KΩの時に得られるドライブ電圧は365.1Vp-pとなった。+Bを前段と出力段で共用するとドライブ電圧は222.6V程度しか得られなかったから、その差は歴然だ。

 

計算が合っているか心もとないけれど、ブートストラップを使用するとドライブ電圧が拡大できるのは結果としてわかる。

 

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ブートストラップを使用した時の回路図は上記のようになった。まだ試作機さえ作っていないから、どうなるのかまだわからない。