今回も基礎実験なのでつまんないと思うけど、興味のある人は読んでね。
Re Electronicsで扱っている電源モジュールだが、入力はDC24Vとなっているが最低動作電圧はDC15Vとのこと。もし入力電圧を変えたら取り出せる電流はどのように変化するだろうか。
パソコンに使っているACアダプターが2つあったので、それで測定してみることにした。ACアダプターはDC16V5AとDC20V3.25A。
実験回路を上記に示す。前回と同様、EL34のカソードにLM317による定電流回路を入れ、自己バイアスの動作とする。OUTとADJ間に入れた抵抗値を変化させる。OUT〜ADJ間は1.25Vなので、電流は1.25Vを抵抗値で割った値となる。10Ω両端の電圧を測って電流値を求める。
実験風景。いちいちバラックで組むのは面倒なので実験装置を作っても良いかなあ? でも使用頻度は少ないし…。
これがDC16Vのアダプターを使った時の出力電圧と電流。電圧が下がる前の電流までは使える。例えば200Vなら50mA、240Vなら40mAといったところ。
次にDC20Vのアダプターを使った時の出力電圧と電流。取り出せる電流が増えたのがわかるだろうか。200Vなら63mA、240Vなら46mAといったところ。
ちなみにDC24Vのアダプターではこうなっている。200Vなら70mA、240Vなら55mAくらいだろうか。
昇圧DC-DCの入力電圧が上がるほど取り出せる電流は増える。でも真空管アンプならヒーターを同じACアダプターから供給したいと考えるから、ヒーター電圧との兼ね合いでいろんな電圧のACアダプターが使えたほうが良いよね。
昇圧DC-DCは入力電圧が15Vから使えるようになっているから、取り出せる電流とACアダプターの電圧を天秤にかけてベストの電圧を決めたらよいと思う。