おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

DC-DC新バージョン!

Re Electronicsから新しいDC-DCモジュールが届いたので評価を始めたところだ。

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大きな変更はFETリプルフィルタを載せたことで、その他部品を選定し直したとのことである。これが正式に販売するバージョンとなるそうだ。特性的には出力電流の強化、効率向上、リプル低減などである。

 

サイズはW95mm×D45mm×H40mm。旧バージョンよりは大きくなっているが、十分小型だ。

 

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実験回路の回路図を上記に示す。EL34で定電流回路を組んでいることは前回と同様だが、出力電流が強化されたことでEL34の三結時の最大損失25Wを越えてしまうため、2本使って並列にすることで1管あたりの負荷を減らしている。

 

定電流回路1は11.4mA〜125mAまで可変としている。R3の両端で電流を測定する。定電流回路2は52.1mA固定とし、SW1をオンすることにより電流を増やせるようにしてある。

 

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実験風景。いい加減ちゃんとした治具に組もうかなあ?

 

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24VのACアダプタを使用した時の出力電圧と電流をグラフに示す。大幅な電流強化となっている。ACアダプタの電圧降下と、電流を測るために入れた0.1ΩによりDC-DCモジュールの入力電圧が低下しているので、実力はもっと高いと思われる。

 

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ちなみに旧バージョンの特性を上記に示す。

 

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出力電流を50mAとした時の効率を上記の表に示す。おおむね67%〜71%となっている。これはリプルフィルタの降圧分を含んでいるので、DC-DCそのものはもっと効率が高い。電流をもっと取り出したほうが効率は良くなるはず。

 

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DC-DC出力の残留ノイズを測定してみた。取り出す電流によって変化するが、リプルフィルタが追加されたことで10mV以内に収まっており十分低い。

 

新バージョンはシングルアンプはもちろんのこと、プッシュプルアンプも守備範囲に入るのではなかろうか。ミニワッターは十分カバーしているよね。