おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ラジオでネットラジオ・その2

AMトランスミッターの続き。

 

早速組み立ててみた。発振や変調は何とか出来ているようだったが周波数が高く、1.6MHzくらい。もう少し低くしたいのでコンデンサ100pFと並列に100pFを接続して200pFにした。実際にパソコンにつないでラジオで聴いてみると、歪みが酷くて聴けたものではない。

 

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とある掲示板で質問したら同じ泉弘志さんの回路を提示して頂けたので、電池の電圧を9Vに、その他CRの値を変更してみた。

 

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こんな状態になっている。

 

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これは搬送波で約1.1MHz。ずいぶん歪んだ波形になっているけど、これでいいんだろうか。搬送波をきれいなサイン波にするには2SC1815のエミッタ抵抗を100Ω位にすれば良いんだけど、あまり低くすると発振が停止してしまう。搬送波をきれいにするとスプリアスは減るが、AMラジオで受信すると歪んで聞こえる。

 

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これは1KHzで変調した波形。これ以上深く変調すると間欠発振のような波形になってしまい、ものすごく歪む。歪む手前にPCの音量を設定すれば、ラジオの音量はAM放送局のと変わらなくなる。

 

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現状の回路図は上記のようになっている。

 

実際に送信しながらラジオで聴いてみると、なんとか聴ける感じ。アンテナを触るとものすごく状態が変わる。スプリアスが出ていていろんな周波数で受信できる。

 

ぴったり受信周波数を合わせて聴くと雑音は少ないが歪んでいて人の声が鼻づまりに聞こえる。少し周波数をずらしてノイズがあるけれども一番自然な感じにチューニングして聴くのが良いようだ。

 

AMラジオの音というのはいわゆるハイファイとは違う。優しい音色と言ったらいいのだろうか。人の声が聞き取りやすいというのが第一条件か。そういう音を出すための回路のフィッティングは結構難しい。

 

AMトランスミッターの電源を006Pの乾電池からPCのUSB、+5Vに変更してみた。実際どんな感じなのかをYouTubeにアップロードしてあるので、興味のある方はどうぞ。 http://www.youtube.com/watch?v=t_l4B3nOZb0&feature=youtu.be