おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ロクタル管スーパー・トラッキング調整

ロクタル管スーパーの、現時点での問題点。

 

(1) バーニヤダイアルが特定の位置でスリップする

 

これはバリコンとバーニヤダイアルの接続にカップリングを使わずリジッドに取り付けてあるためで、ストレスがかかる位置でスリップしてしまう。バーニヤダイアルの取り付けパネルのネジを少し緩めることでスムーズに動くようになった。

 

(2) ハム音(50Hz)が大きい

 

スピーカーを取り付けた裏蓋をシャーシ本体へ固定したらハム音が目立つようになった。残留ノイズは7.3mV。+Bのリプルを測ってみたら5.6Vある。1KΩと60uFのCRフィルタを通した後でも0.2Vあった。

 

ブロックケミコンは60uF150V×3で、2つが未使用なのを利用して100Ωと120uFのCRフィルタを組んで整流後と+Bの間に入れてみた。+Bは4V下がったが、残留ノイズは1.2mVまで減少した。

 

これでハム音は聞こえなくなった。120uFはこの手のラジオとしては不似合いに大きな容量値だが、ケミコンの有効活用ということでご容赦を。

 

(3) 感度が十分なのかどうかわからない

 

これはトラッキング調整で後述。

 

(4) IFT-Bの上側調整ネジが飛び出している

 

調整ネジがかなり飛び出した位置で音量最大となる。同調コンデンサの容量が減少しているのかと思って47pFを並列に接続してみると、ネジがさらに飛び出してしまう。現状でもピークがブロードではないし、これでいいことにする。

 

(5) 音が絞りきれない・音量が急に上がる

 

ボリュームを最小にしても音が絞りきれない。ボリュームの中点をGNDに接続しても同じ。また、少し音量を上げただけで急に音が大きくなってしまう。ボリュームは500KΩAを使用。

 

おそらく7C6の二極部プレートから三極部への飛びつきがあるものと思われる。手持ちのPHILCOラジオ2台で確認したら同じなので、まーいいか。どっかんボリュームはAF部の利得を下げるしかないかなあ…。

 

 

画像

やはりトラッキング調整をしないと感度がどうなのかわからない。そういえば以前OMさんから頂いたトリマーがあったことを思い出した。何とかして取り付けるのだあ、ということで、バリコンの横にコバンザメのように固定してみた。

 

 

画像

ラッキング調整には以前レストアしたテストオシレータを使った。スケールの精度が低いけれど、ラジオに周波数目盛りが無いから何とかなるだろう。

 

テストオシレータはアッテネータを最小に絞る。バリコンを調整しながら600HKzでパディングコンデンサを回して最大音量になるようにする。続いて、バリコンを調整しながら1400KHzで同調側のトリマーを回して最大音量になるようにする。これを繰り返す。

 

本来は1400KHzでOSC側のトリマーを調整するんだけど、緩めるほど音量が上がるのでピークがわからない。このトリマーは不要か、あるいはもっと容量の小さいもののほうが良いかもしれない。

 

自作スーパーのトラッキング調整は初めてなのでちゃんと調整できているか心もとないが、実用上十分なのでこれで良いことにしよう。

 

受信周波数は540KHzから2000KHz。本来は1600KHz程度なんだろうけど、周波数目盛りが無いし気にしないことにする。

 

現状、気になる点はどっかんボリュームくらい。