実家から持ってきたマジックアイがあったのでイタズラしてみることにした。むかし解体したラジオやテレビから抜き取ったものだ。
マジックアイはブラウン管に代表される陰極線管の一種で、電子で蛍光面を光らせる。寿命は500時間とも言われ、真空管ラジオで使われたそれは殆ど光らないものが多い。
ブラウン管でそんなに短寿命だったらクレームがつくと思うが、マジックアイは光らなくなっても大してラジオ自体に影響は無いから改良とかされなかったのかな?
上は6M-E10で7ピンMTソケットに対応するが、見た目は小さいGT管。下は6R-E13で9ピンのMT管。
マジックアイはロクタル管スーパーへ上記のように接続する。ヒーターはトランスを用いて100Vから供給。マジックアイのターゲットに+Bを供給し、プレートには1MΩなどの高抵抗を介して接続する。 グリッドにはマイナス電圧を与え、-10V程度では光る面積が最大になりカットオフ、0Vに近くなると光る面積が最小になる。通常はスーパーのAVC電圧を使って制御される。
これは6M-E10の同調時(左)と離調時(右)のようす。実際には殆ど光らないので部屋を暗くしデジカメの長時間露光で撮影したもの。+Bは100V、同調時のグリッド電圧は-4.7V、離調時は-0.6Vくらい。
これは6R-E13の同調時(左)と離調時(右)のようす。+Bがデータシートでは250Vとなっているので100Vではどうかと思ったが、このように光る。6M-E10よりは明るいが、やはり暗い。当初はプレートに1MΩを介して接続していたが、離調時に光らない部分の面積が小さかったので2MΩに変更した。
グリッドに音声信号を入力してピコピコ動かすことも可能だが、速すぎて面白くないのでコンデンサを入れてゆっくり振らせたほうが良いと思う。