何年かぶりに風邪をひいて寝込んでしまった。回復してきたものの、まだ頭がぼんやりしている。手足を動かして何かしようとは思わないけれど、うまく働かない頭を使ってつまらんことを考えてみた。
ロクタル管スーパーで経験した、ボリュームを上げると急に音量が増す、いわゆるドッカンボリュームを何とかならないか、ということである。
ドッカンボリュームはアンプの利得が高く、少しボリュームを上げただけで音量が増えてしまうことに起因する。但しボリュームの不良やAカーブのところにBカーブを使っているなどの要因は考えないこととする。
上記の回路図(1)に示したものは、ボリュームとRCA端子の間に抵抗R1を入れるもので、ボリュームを最大にしても入力電圧の1/3までしか上がらない。ボリュームの抵抗変化に対してグリッドに入力される電圧が緩やかになるというわけである。単純にアンプの利得は1/3となるはずだ。
但し入力インピーダンスは150KΩと3倍に増え、浮遊容量と抵抗R1+VRにより高域の利得が低い周波数から低下してくる。
回路図(2)は段間に入れたもので、カップリングコンデンサC1と直列にR2を入れたもの。これも同様に1/3まで次段のグリッドの電圧が低下するはず。
但し交流のロードラインを考える時に470KΩとしていたのを1.5MΩとして考える必要があり、(1)と同様高域の利得が低い周波数から低下することになる。
要は高域の低下を問題とするかしないかであって、実際アンプを使う上でボリュームを絞っていると同様なことが起こっているから気にするかどうかだと思う。
これらはアタマで考えたことであり実際に試していないからどうなのかわからない。でもまあ簡単な方法なので試してみる価値はあるかなあ、といったところではある。