おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

バンブーオーナメントスピーカーTangBand版・製作と試聴

バンブーオーナメントがニトリから届いた。ダンボールを受け取ると妙に軽い。しかも箱が小さいようだ。気になって開けてみるとちゃんと2個入っていたのでホッとする。

 

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はじめに容積を測ってみよう。壺の形をしているから、どうやったら計算で出せるのかわからないのだ。オーナメントは水を入れることができないので、無いアタマをひねって考えたのがコレ。水とビニール袋を使う。

 

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計量した水を注いで容積を測る。口の部分を除いた本体分は3.2リットルだった。口まで入れると3.9リットルとなった。口の部分はポートと布で埋まるので、スピーカーとしての容積は3.2リットルというわけだ。

 

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バンブーオーナメントの加工は前回と同じなので割愛。以前のは内部がコンクリートみたいなので補強してあったが、今回のは無い。その分軽くなっているというわけだ。ちなみに加工前の重さは360グラムであった。

 

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3時間くらいで完成。ユニットはTangBandのW3-881SI。8cmのユニットだ。メーカー製造中止ということで、残念ながら新たに入手するのは困難と思われる。ポートはRITのBP35Jを長さ11cmで使い、周りにウエスを巻いてオーナメントの口に押し込んである。

 

スピーカーの上にセットして試聴中。こいつは軽くて注意しないとスピーカーコードの重みで引っ張られて上を向いてしまう。実測708グラム。

 

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インピーダンス特性を測定してみた。ポートの共振周波数fdは75Hzで、バンブーオーナメントに取り付けたユニットの最低共振周波数f0は130Hzとなった。P-800Eではfdが100Hz、f0が160Hzだったからそれぞれ低めになっている。

 

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周波数特性は上記のようになった。例によって40Hz以下は暗騒音を拾っているので無視して頂くとして、60Hzのディップは部屋の反射によるものと思われる。低域がだら下がりなので意外に低音が出ているように感じる。

 

P-800Eでは、150Hzあたりから下は落ち方が急だったから、差ははっきりしている。もっともエンクロージャ容積が違うので当然といえば当然なのだが。 簡単に試聴記を記しておこう。

 

私より耳の良い?妻の言ったことはこんな感じ。

・耳当たりがいい

・よく鳴ってるよね

・低音は前の(注:バンブーオーナメントVifa版)ほうがいいかな

・谷山(浩子)さんのはもうちょっと伸びがあったほうが良かったと思うけど

 

おとなしめで、クリアさとかはVifa版のほうに軍配が上がる。全体にフラットでワイドレンジ。低音はこのサイズのバスレフに比べれは出ていると思う。そりゃあちゃんと作りこまれたスピーカーとは区別して考える必要があると思うけど、約2,500円/1本の製作費としてはパフォーマンスは抜群だろう。

 

バンブーオーナメントを内部から補強したほうが良いかもしれない。単に吸音材を入れて様子を見るのでもいいか。ただコンセプトとしてエンクロージャを鳴らす(良い意味で)ようにしているので、そのままデスクトップの小音量で使うのがベストのような気がする。