おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

SG-205シングルアンプ・アンプ部基板の組み立てとチェック

フィラメント回路に続いてアンプ部の平ラグ基板を組み立てた。

 

画像

組み立てる前にFET(2SK117BL)の選別をした。SG-205の利得が不揃いなのは仕方ないけど、それ以外ではなるべく左右chの利得が一致していて欲しいから。

 

画像

Id=2.0mAでVGSを測定した結果を上記のグラフに示す。Idssを測定すると自己発熱してしまい、値がバラついてしまうのでやっていない。ヤフオクで入手したうちの48個を使ったけれど、VGSが見事にバラけた。これらの中で値が揃ったVGS=-0.307Vの2個を選んだ。

 

トランジスタ(2SC2752)は以前選別したIc=2mA、hFE=26.8(at 22℃)のを2個チョイス。

 

画像

簡単だから程なく組み上がってしまった。このうちC3(47uF450V)は取り付けていない。

 

画像

本体へ組み込む前に、VR1のプリセットを済ませてしまうことにした。2SC2752のコレクタ電圧(=63V)は6.2V(電流最大)から480V(電流流れない)位まで変化するので、調節しておかないとSG-205に電流が流れすぎたりカットオフしたりしてしまう。

 

プリセットには以前作った17JZ8 CSPPアンプを使った。480Vと6.2Vがあるので都合がよい。基板を接続して電源をオン。VR1を調節する前にコレクタ電圧を測定したら6.2Vしか出ていない。おかしい、トランジスタが壊れたか?

 

よく考えると電流が2.2〜2.3mAも流れれば電圧がそこまで落ちてしまうのであった。2SC2752のVCEOを調べてみると400Vとなっているので、逆に電流が流れないほうが危なかった。

 

VR1を最小(即ちFETをゼロバイアス状態)にしておき、回しながらコレクタ電圧を上げて63Vにするほうが良いだろう。

 

アンプを組み上げた後で調節するなら、C4(SG-205のカソードパスコン・100uF450V)を取り付けないでおき、真空管を挿さない状態でVR1を最小から上げていき、コレクタ電圧(=SG-205グリッド電圧)を63Vに調節すれば良いと思う。その後真空管を挿して再度63Vに調節すればOKだ。