おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

A型ボリュームの回転角度と抵抗値

画像

一般に、A型ボリュームは対数で抵抗値が変化することが知られているが、回転角度と減衰率はどうなっているんだろうと思っていた。私のアンプ作りではALPSのRK27ボリュームを使うことが多いので、それを実験台にして調べてみた。

 

画像

グラフが小さくて申し訳ないが、3本の曲線のうちA(15A)と書かれているのがメーカーの発表している抵抗値カーブだ。案外カクカク変化しているんだね。

 

画像

ボリュームの端子に番号を振ったものを示す。前後というのはシャフトに対し、2連ボリュームのどちらがそうなのか便宜的につけてみた。

 

画像

これが回転角度に対する抵抗値の変化を調べた表。このうち時間というのは、ボリュームツマミの状態を時計の時針で表し、7時なら最小に絞りきった状態、5時なら最大というふうにしている。

 

なお、サンプルはわずかに1個だし、回転角度は分度器で測ったのではなくあくまで目分量ということで、誤差などは勘弁してね。

 

私がよく使っているボリュームのツマミ位置は11時というのが多い。この時の減衰率は-21dBで、例えば-6dBというと時針で2時30分くらいだろうか。音量半分で2時30分というのは想像よりボリュームを上げた状態という結果になった。

画像

これが実測した回転角度と抵抗値。回転角度が70%〜100%ではデータの取り方が少なくてカクカクしているがご勘弁。メーカー発表値と同じようなカーブが得られた。

 

画像

ついでにギャングエラーも調べてみた。2連ボリュームなので、左右チャンネルの音量差につながって音像がどちらかに偏ったりするわけ。結果は最大でも7%ということで、十分揃っているんじゃないかなあ?敏感な人にはわかると思うけど。