おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

5A6 CSPPアンプ・Zobel素子

5A6 CSPPアンプにNFBをかけてみることにした。とりあえず6dBくらいということで、NFB抵抗の代わりにボリュームをつなぎ、利得が半分となる抵抗値を調べたら2.2KΩだった。

 

この状態でON/OFF法によるダンピングファクタを調べてみると、負荷開放で発振してしまうことがわかった。

 

いままで負荷開放で発振したことがなかったのか、そういえば出力に入れているZobel素子は適当に値を決めていたことに気がついた。Zobel素子はスピーカーが高域でインピーダンスが上昇するために、アンプの負荷が軽くならないように入れてあるものだ。

 

現状はR14=15Ω、C6=0.01uFとなっている。この直列回路におけるカットオフ周波数(-3dB)は1/(2πCR)で計算されるが、1MHzと出た。半導体アンプじゃないんだから、こんなに高い周波数にする必要はない。入ってないのと同じだ。ちなみに半導体アンプでは500KHzくらいにするようである。

 

Webで真空管アンプのZobel素子を調べてみると10Ω、0.1uFというのがいくつか見つかった。このカットオフ周波数は159KHz。まあ妥当な値じゃなかろうか。

 

画像

手持ちのパーツと照らし合わせてR14=10Ω、C6=0.1uFとした。これで負荷開放でも発振しなくなった。SP端子に8Ωと並列に0.1uFを入れて10KHzの方形波のリンギングを観察、ピークはそんなに高くない。0.1uFのみにするとリンギングが大きくなるが発振することはなかった。

 

現在はNFB抵抗に5.1KΩが入れてある。これでNFBは3dB。並列に積分補正のコンデンサ245pFを入れた。これに関しての詳細な特性は後日にて。