音楽専用PCが不調となってしまい、ここ数日修復を試みているが芳しくない。OSはWindows XP SP3だし、サポートが打ち切られるまであと半年の命なのだが、なんとか復活させたいと奮闘中だ。
そんなわけで5A6 CSPPアンプのほうは殆ど手をつけることができないでいる。とりあえずNFBをかけてみよう、ということで6dBかけたら負荷開放で発振してしまったのは前回の拙ブログで報告したとおり。
Zobel素子の見直しで発振しなくなったので、再度NFBをかけることにしたが、思うところあって3dBだけにした。それは「ゲインは音力」である。ゲインの高いほうがボリュームを上げなくても音量が大きくなりスケール感が増すというギミックである。
回路図を再掲。R3を5.1KΩ、C3を245pFとした。C3が半端な値なのは470pFと510pFの直列によるもので、本当は220pFを使いたかったのだが手持ちにないため。
NFBを3dBかけた時の周波数特性を上の図の青線に示す。この状態だと10KHzの方形波で、立ち上がりでヒゲが出るのでC3を入れてピンクの線のように落としている。
諸特性を上の表に示す。周波数特性の-3dBは98KHzとなった。総合利得は15.2倍でDFは6.7まで増えた。
左右チャンネルの周波数特性。見事にそろって高域はなだらかに落ちている。
クロストーク特性。20KHzでは-69dBを確保している。5A6のフィラメント用電源トランスを左右チャンネルで分けることで、高域のクロストークが減少、また内部配線の見直しによりR→Lのクロストークも改善。L→Rがまだ悪めなのは何が原因だろうか。まだ見直す余地がありそう。
左チャンネルの歪率特性。3dBのNFBで全体が低歪みとなった。歪率5%での出力は3.6Wと微増。
右チャンネルの歪率特性。やはり歪率5%での出力は3.6Wと微増。
今後の予定はC3を220pFに入れ替えるのと試聴記を考えている。そのためには音楽専用PCが復活しなければいけないが、どうしたものか?