設計が4P1Lプッシュプルアンプと同時進行しているが、前作がKNFの直熱管プッシュプルだったこともあって違う回路のを挟みたい。ということで6SN7全段差動アンプのほうを先行させることにした。
4P1Lプッシュプルアンプに比べて6SN7全段差動アンプのほうの重量が軽いので、リハビリ中の身としてはこちらのほうが扱いやすいしね。
回路とメインのパーツ類が揃ってきたのでシャーシ設計にとりかかろう。でも肩のケガでまだ金属加工をするまでには回復していないので、シャーシ加工は外注とし、図面を作成する。
図面の作成にはSakraCadをいつも使っている。機械系のJw_cadに比べWindowsライクでなじみやすい。Windows 7 Home Premium 64bitでも問題なく動いた。
シャーシはいつもお世話になっている奥澤のO-27、W250×D150×H40 t1.0mmとした。電源トランスはノグチのPMC-95M、出力トランスは春日のKA-14-54Pをサムテックのトランスケース、TT0005に入れる。
差動アンプだからやっぱりシンメトリーかな?と思って電源トランスを真ん中に、出力トランスを両側に配置してみた。重量バランスを考えて、電源トランスは中央へ前進させた。
紫の部分はシャーシの折り返し部分なので穴を配置できない。橙色はシャーシ内に配置する平ラグで、それぞれ電源基板とアンプ基板だ。
平ラグ8Pの止めネジ穴と電源トランスが干渉しているのがわかるだろうか。電源トランスはナットで浮くので、その下にスペーサーの止めネジがくる。だから電源トランスを取り付けた後ではスペーサーを取り付けられないし、外すこともできない。
平ラグ6Pの固定には貼り付けボスを使用する。ここにネジ頭が見えるとデザイン上気になるから見えないようにする。
シャーシ加工を奥澤にお願いするので、寸法を入れた加工図を作った。間違いや記入漏れがないといいけど。パーツの干渉がないことを一応確認してあるが、実際に組み立ててアレレ!?があるかもしれない。
電源トランスの固定ビスはM4だが位置の誤差が大きいので穴径を5mmにしてある。真空管の放熱穴はあまり効果がないと思うが入れておいた。
シンプルなデザインだけど平凡かなあ?
補強を兼ねて裏ブタをつけることにし、加工図を作った。これは拙71Aシングルアンプと同じ。寸法を書き入れただけ。
奥澤への依頼は図面を紙に印刷し、直接店に持ち込んで見積もってもらうのが一番だ。問題なければ加工代を提示されるので、前金で依頼する。